電子竹林:Blog

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「星新一~一〇〇一話をつくった人」

最相葉月。「絶対音感」も凄いと思ったが、この本の作業量は計り知れない。素材を徹底的に調べ上げ膨大な情報を整理して、星新一という人間像を浮き彫りにしていく。あまりに情報が多くて読んでいる方が消化不良な不満足感はちょっと残る。父親の話は「人民は弱し 官吏は強し」と重なって興味深く読めた。作家になってからはある程度知っているが、SF黎明期の裏舞台的な話が面白い。改めてショートショートの三要素、1)新鮮なアイデア、2)完全なプロット、3)意外な結末へのこだわりが感じられた。(memo: 40枚の短編を考えて10枚に圧縮する)

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