電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「結婚しようよ」

佐々部清監督。不動産会社に勤める平凡なサラリーマンの香取卓(三宅裕司)は、妻の幸子(真野響子)、長女の詩織(藤澤恵麻)、次女の歌織(AYAKO/中ノ森BAND)の四人暮らし。毎日家族で夕食をとる事を喜びとする卓だが、ある時、吉田拓郎の歌をきっかけに知り合った充(金井勇太 )を夕食に連れてくるが…。出だしからストリートミュージシャン役のガガガSPによる「洛陽」、歌織のバンドが歌うキャンディーズは「やさしい悪魔」に「アン・ドゥ・トロワ」で拓郎作曲の歌と全編拓郎づくし。監督がファンらしい。'70年フォーク世代の観客を狙った松竹喜劇という雰囲気で、「サラリーマン専科」でも実績がある三宅裕司に、「十五才 学校IV」から吉岡秀隆二世な雰囲気の金井勇太など、いかにも松竹な布陣。演技も歌もテーマも悪くないが、単純なだけに中盤はややテンポが悪くなるのが残念か。そこも「男はつらいよ」みたいな松竹っぽいけど。

p://www.kekkon-movie.com/