電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「KIDS」

荻島達也監督、乙一原作「傷-KIZ/KIDS-」(未読)。夢も希望も無い街のシホ(栗山千明)が働くダイナー、すさんだ生活を送る青年タケオ(玉木宏)は不思議な能力を持つ少年アサト(小池徹平)と出会う…。人前でも超能力使いまくり…出だしから苦笑してしまった。そこに何の苦悩も葛藤も無く、スティーブン・キングが読んだら怒りそうな設定。タケオもアサトも過去の事件の話はあるが、それ以外はまったく現実感が無い。若者はチンピラばかりの街だけど、そこらじゅうで小学生は無邪気に遊ぶ矛盾した描写。「きみにしか聞こえない」(id:zom-1:20070622#p1)と同じ監督と原作者の組み合わせで期待ゼロだったが、それを遥かに上回る詰まらなさ。原作は短編で、それを膨らませられず無理に映画化したのだろうか。乙一は「GOTH」(id:zom-1:20051222#p1)しか読んだ事ないけど、キャラは薄っぺらながらもうちょっと物語は面白いと思った。ダメダメな中でも唯一、斉藤由貴の台詞回しだけはホント怖かった。ホラーやって欲しい。

http://www.kids-kiz.com/