電子竹林:Blog

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「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」- Annie Leibovitz:Life Through a Lens-

バーバラ・リーボヴィッツ監督脚本(実の妹)。ローリングストーン誌の表紙となった暗殺の数時間前のジョン・レノンオノ・ヨーコヴァニティ・フェア誌の表紙となったデミ・ムーアの妊婦ヌードなどで有名な写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメンタリー。1949年生まれ、空軍勤務の父と共に各地の基地で暮らし、子供時代ベトナム戦争当時のフィリピンで写真を撮り始める。サンフランシスコ・アート・インスティチュートで写真を学び、ローリングストーン誌、ローリング・ストーンズのツアー・ドキュメント、麻薬中毒からの復帰、ヴァニティ・フェア誌での仕事など…。作品は知っていても本人は余り知らなかったので個人的にはかなり面白かった。学生時代に学んだ米国スタイルのロバート・フランクより欧州スタイルのカルチェ=ブレッソンに大きな影響を受けた事、リチャード・アベドンと会った話など興味深い。「マリー・アントワネット」(id:zom-1:20070123#p1)の衣装のキルステン・ダンストの撮影のセットとライティング、その結果の素晴らしさには驚かされた。反面、人間アニーへの突っ込みは弱いのが残念。麻薬中毒治療時代、恋人の女性批評家スーザン・ソンタグ、50歳を過ぎて持った子供(養子?)の話はほんの少しだけ。

http://annie.gyao.jp/