電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ジャンパー」- Jumper -

ダグ・リーマン監督、 スティーヴン・グールド原作。15歳のデヴィッド・ライス(ヘイデン・クリステンセン)は、ある事件から自分が"ジャンプ"(瞬間移動)出来る能力を持つ事を知り、父親の元を去る。10年後、NYで自由な生活を送るデヴィットの元に、ジャンパー抹殺のための組織“パラディン”のコックス(サミュエル・L・ジャクソン)が現れる…。つい最近、原作(id:zom-1:20080408#p7)を読んだばかり、設定は借りているが物語的にはまるで別物。原作は特殊能力を手探りで試していく所や(ちょっと「透明人間の告白」的)、葛藤、人間的成長などが描かれていて、それなりに面白かった。もともと、この監督では期待は無いものの、余りの出来の悪さにがっくり来た。人物像、人間関係、組織の薄っぺらな設定は驚くべきほどで、中学生が書いたシナリオかと思わせる(脚本はサイモン・キンバーグ、同じ監督の「Mr.&Mrs.スミス」(https://zom-1.hatenablog.com/entry/2005/12/31/000005)の脚本家)。その癖、続編を作る気満々な終わらせ方。こういう映画をのさばらせてはいけない。ヘイデン・クリステンセンは昔みたいな目力がないなあ。映画が悪いのだとは思うけど。ダイアン・レインもほとんど無意味な登場。

http://movies.foxjapan.com/jumper/