電子竹林:Blog

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「ノーカントリー」- No Country for Old Men-

ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督脚本、コーマック・マッカーシー原作「血と暴力の国」(未読)。1980年テキサス西部、砂漠で狩りをしていたモス(ジョシュ・ブローリ)は銃撃戦の後から200万ドルを盗み去る。モスは組織が送った殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われ、さらに保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)が二人を追うが…。第80回アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞。「ファーゴ」みたいなブラック・ジョークが入ったサスペンス、「ファーゴ」もかなりいいと思うがそれより完成度が高い。コーエン兄弟のストイックな演出が冴えまくっている。「ファーゴ」のベタベタな訛りに続いてモノ凄いテキサス訛り。その古臭さと、1980年という時代と血なまぐさい犯罪、老保安官という存在が最後には寓話的にまとまってタイトルの意味が理解出来る。シガー役のハビエル・バルデムの顔はずっと忘れられないだろうな。

http://www.nocountry.jp/