雑賀俊郎監督、登坂恵里香原作脚本。吉川隼人(高橋賢人)は薩摩示現流を学び、"負けるな、嘘を言うな、弱いものいじめをするな"の郷中教育を受け正義感が強い小学生6年生。伝統行事、薩摩半島と大隈半島に挟まれた4.2kmを泳ぐ「錦江湾横断遠泳大会」が開催されるが、実はカナヅチの隼人はずっと仮病で欠席。謎多き転校生の智明(御厨響一)と過敏性腸症に悩む雄太(中嶋和也)とで練習を始める事になるが…。大筋で物語としては悪くないけど、細部の演出、演技、表現はかなり平凡。何より、ビデオ撮影の映像が粗すぎてスクリーンに上映するレベルにはなってない。松下奈緒はやや平凡、宮崎香蓮は活躍どころが少なかった。実在の行事らしいが、逆に薩摩を意識し過ぎて窮屈になっている感じ。もしや「夜のピクニック」(id:zom-1:20061007#p1)に対抗した企画の発想かと勘ぐってしまう。物語は納得出来るだけに残念。
