電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アイム・ノット・ゼア」- I’m not There -

トッド・ヘインズ監督。ボブ・ディランの人格を投影した六人の物語、詩人(ベン・ウィショー)、放浪者、革命家(クリスチャン・ベイル)、映画スター(ヒース・レジャー)、ロックスター(ケイト・ブランシェット)、無法者(リチャード・ギア)…。それぞれが詩人アルチュール・ランボー、62年のデビュー前放浪時代、デビュー後と'70後~'80前のカトリック傾倒時代、'65年からのスージー・ロトロとサラ恋愛関係、'65~'66年のロックンロールへの転換期、'66年のバイク事故以後の隠遁時代、と対応している。適当にディランを知っているぐらいの私では理解しにくい部分も多く、後で時代を整理してやっと意味が判って来た。結構、複雑な作り。細部の色々な仕掛けや寓話も見逃しているものも多いと思う。個人的にはケイト・ブランシェットが一番がディランっぽいと思った。その他、シャルロット・ゲンズブールジュリアン・ムーアなど登場人物は豪華。

http://www.imnotthere.jp/