電子竹林:Blog

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「ミスト」- The Mist -

フランク・ダラボン監督脚本製作、スティーブン・キング原作「霧」(「骸骨乗組員」収録)。湖のほとりに妻のステファニー、5歳の息子ビリーと住むデヴィッド(トーマス・ジェーン)。前日に町を襲った嵐で家にも被害があり、デヴィットはビリー、隣人の弁護士ノートンとスーパーマーケットに買い出しに行くが、突然、深い霧が町を覆っていく…。キング原作でダラボンが監督の「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」みたいな感動作を期待してはいけない。原作を最近読み返したばかりで印象がまだ強いのだけど、原作よりも遥かにダーク。映画のラストが嫌いな人が大多数だろうが、ラストは原作よりも闇が描けている。単純な話を、人間の狂気の部分を丁寧に描く事により上手く映画化したのは凄い。特に、狂信バアさんのミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は想像を超えて凄かった。怪物は霧の中より人間の中にいる。副店長オリー・ウィークス(トビー・ジョーンズ)もいい味出している。米軍のアローヘッド計画、怪物たちはもうちょっと曖昧でも良かったと思うけど。個人的には満足だけど、かなり人を選ぶと思う。

http://www.mistmovie.jp/