電子竹林:Blog

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「光州5・18」

キム・ジフン監督。タクシー運転手のミヌ(キム・サンギョン)は高校生の弟ジヌ(イ・ジュンギ)と二人暮らしで父親代わり。1980年5月18日、ミヌは弟ジヌと、ミヌが想いを寄せる看護士のシネ(イ・ヨウォン)と映画を見に行くが、外では全斗煥の退陣を求める大学デモ隊に戒厳軍の空挺特別部隊が襲いかかっていた…。光州事件を扱った初の商業映画。「ブラザーフッド」(id:zom-1:20040701#p1)、「シルミド/SILMIDO」(id:zom-1:20040607#p1)みたいな歴史の暗部を扱った骨太な内容。表現的には出だしから、いかにも韓国映画なベタな演出が気になったが、事件の発端からはグイグイと引き込まれる。クライマックスにかけては、やや感情的過ぎるか。光州事件は白竜の「光州City」(古い?)で興味を持ったが、今、全貌を知ると大きな事件だったのを痛感する。史実としてどこまで正確かは判らないにしても。最後の一枚の写真がなかなかかいい演出、「JSA」を連想させる。

http://www.may18.jp/