電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ルポ貧困大国アメリカ」

堤未果。米国社会を書いた本の中ではダントツに面白い、凄い内容。レーガン政権以降の医療/教育/軍隊/災害救助の民営化がいかにひどい社会を作り上げ、ワーキングプアを増加させていったかが分かる。民営化による経済難民、人災ハリケーンカトリーナ。医療、一度の病気で貧困層へ転落する医療制度は「シッコ」(id:zom-1:20070825#p2)を思い出させる。経済的な徴兵制とも言える高校生勧誘システムにJROTCが使われ、民営化された戦争は世界のワーキングプアが支える。毎年8000人の非アメリカ人が市民権獲得と引き換えに入隊している(75万人の不法移民は軍の宝の山)。(memo:肥満が30%=ルイジアナコネチカット、ハワイ、バーモント:ルイジアナでは住民の二人に一人がフードスタンプの受給者)(追記:ROTC=Reserve Officer Traning Corps=大学奨学金のための軍事訓練、JROTC=Junior-ROTC=中高一貫校の授業時間を入隊前トレーニング)

http://www.amazon.co.jp/dp/4004311128/