電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アクロス・ザ・ユニバース」-Across the Universe-

ジュリー・テイモア監督原案、1960年代、英国リバプールの造船所で働くジュード(ジム・スタージェス)は実の父を探しに米国プリンストン大学へ向かう。そこでジュードは大学生のマックス(ジョー・アンダーソン)と親友になり、マックスの妹ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と恋に落ちる…。「ライオンキング」の演出家による、33曲すべてがビートルズの楽曲によるミュージカル。監督は元々舞台の人であるが、映画では1999年「タイタス」は一部印象的なシーンはあるが全体にはメリハリが無かった、2002年「フリーダ」も悪くないが気負いが強かった。今回は予想よりずっと面白い。楽曲の使い方は上手いし、ラブストーリーとしてよく出来ているし、映像も新鮮。時代背景であるベトナム戦争反戦、ドラッグ、黒人解放も盛り込み、ジャニス・ジョプリンジミ・ヘンドリックス風な人物も上手く盛り込んでいる。歌はすべて俳優によるもので、ビートルズの熱心なファンはこの辺をどう観るか分からない。個人的には、途中でゴスペルに変化していく「Let It Be」なんか上手いと思った。

http://across-the-universe.jp/