西谷弘監督、東野圭吾原作。弁当屋を営む靖子(松雪泰子)と娘・美里のアパートにやってきた、元夫の富樫(長塚圭史)は弾みから二人に殺害される。隣に住む高校教師で天才数学者・石神(堤真一)は母子に手を貸すが、事件を追う刑事・内海薫(柴咲コウ)と草薙(北村一輝)の手助けをする湯川学(福山雅治)は、石神の大学時代の友人だった…。原作(id:zom-1:20070514#p1)は第134回直木賞、本格ミステリ一一位、このミス一位など賞を総なめ。ドラマ「ガリレオ」は見ていないが原作は読んでいる。他のガリレオ・シリーズは未読。原作はトリックも単純で湯川も石神もキャラが弱いと思ったので、評判ほどはいいと思わなかった。映画版は湯川も石神もずっと存在感があり、テンポも軽快で面白い。特に石神を演じる堤真一のうらぶれ振りがいい感じ、原作より石神っぽい。全体には後味も悪くトリックは受け入れがたい部分があるが、それを別にすれば面白いと思う。無駄に柴咲コウの出番を増やさないのもよかった。(映画では明確なヒントが出ているのでトリック解明は簡単では?)
