電子竹林:Blog

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「宮廷画家ゴヤは見た」- Goya’s Ghost-

ミロス・フォアマン監督。1792年マドリード、国王カルロス4世の宮廷画家のフランシスコ・デ・ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)が描いていたのは少女イネス(ナタリー・ポートマン)、そしてロレンソ神父(ハビエル・バルデム)。ある日、異端審問を強化しようとしたカトリック教会により、イネスが審問所から出頭命令を受けるが…。ゴヤを軸にして異端審問、ナポレオン軍スペイン侵略あたりの時代を描くが、その辺に興味があると面白い。ゴヤは2006年「プラド美術館展」(id:zom-1:20060407#p3)でも印象的だったBlack Paintingsと呼ばれる悪夢のような絵と、宮廷絵画の乖離が不思議だけど、その秘密がわずかに垣間みられる。全体的にドラマのリズムは悪いので、絵画や歴史に興味が無いと退屈かもしれない。しかし、この2時間ドラマみたいな邦題はナンダ?。

http://www.goya-mita.com/

Wikimedia Commonsのゴヤの絵

http://commons.wikimedia.org/wiki/Francisco_de_Goya?uselang=ja