中西健二監督(初)、重松清原作「青い鳥」。東ヶ丘中学の新学期、2年1組の休職中の担任の代わりに来た吃音の臨時教師・村内(阿部寛)。村内はある事件により転校していった野口の机と椅子を教室に戻し、毎日"野口くん、おはよう"と声をかけるが、生徒たちには動揺が広がる…。原作未読、短編らしい。大きな事件も起こらず、日常を丹念に丹念に描く事により隠れた心の内側が見えてくる。地味な話ではあるが、段々と明らかになる事件、秘密にされたもう一人の名前と物語を上手く引っ張る。初監督としては素晴らしい仕事。阿部寛は難しい役を上手くこなしているなあ、驚いた。園部役の本郷奏多の繊細な感じもいい。
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