瀬々敬久監督脚本。いずみ野市立病院の救命救急医、松岡剛(妻夫木聡)のもとに現れた患者は、高熱、痙攣、吐血、多臓器不全と新型インフルエンザを疑われたが、数日前に松岡が単なる風邪と診断した患者だった。次々と現れる患者に病院はパニックとなり、WHOからメディカルオフィサー小林栄子(檀れい)が派遣されてくる…。原作が無いので瀬々のオリジナル脚本なのだろうか。ウィルスの正体を掴むあたりは「アウトブレイク」みたいな面白さがあるが、エンターテイメントとしてもシリアスとしてもやや中途半端。医療スタッフや備品の圧倒的不足、法整備の不備、トリアージ、政府の対応の遅れ、養鶏場、アジアの自然破壊など社会派な部分もあるけど、無駄に被害を大きくしてパニック映画にしている印象がある。医療関係者から見ると、納得出来る部分とハテナな部分が混在しているでしょう、多分。
