電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「愚か者、中国をゆく」

星野博美天安門事件の二年前の1987年、交換留学生として香港に渡った著者は、米国の友人マイケルと鉄道でのシルクロードの旅に出る…。広州、西安、蘭州、嘉峪関、吐魯番(トルファン)、烏魯木斉(ウルムチ)など。読みごたえがあった、面白い。"硬座に乗ると心が壊れる、でも硬座に乗った事がない人間に中国を語る資格はない"という友人の言葉を痛感する旅の連続。ブランド漁りとバックパッカーの自慢が方向性こそ違え、本質的に同じ心根を持っている事を20歳そこそこで看破している著者の視点は深い。

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