電子竹林:Blog

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「検索バカ」

藤原智美。思考が検索に、言葉が情報に置き換えられてしまった社会、「空気を読め」という言葉に代表される予定調和の社会。どちらかというと後者の方が論点としては中心。予定調和を感覚的に嫌う行動がハプニングという現象を起こしていた、という話は懐古的ではあるが、深い意味を感じる。前に読んだ「暴走老人」(id:zom-1:20080410#p2)は内容は面白いものの狭い視野でのエッセイぽい気がしたが、これはなかなか深いし面白い。ただし、「検索バカ」というタイトルはいかにも売るためにつけた感じで感心しない。 (memo: 阿部勤也、歴史学者、「世間」=緩やかで漠然としているが極めて強い集団的人間関係)

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