電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「子どもの貧困-日本の不公平を考える」

阿部彩。日本における貧困、特に子供の貧困について定義、政策、母子家庭、学歴社会、必需品など様々な角度からデータを検証していく。データ的に濃密で、それだけに堅苦しい部分も多く読むのに疲れる。余りに状況が深刻で広範囲で呆然としてしまう。努力すれば成功するという考え方を覆させられ、あきらめ感が強くなってしまった。「少子化対策」ではなく「こども対策」をという提言は分かりやすい。(memo:15歳の暮らし向きと現在の所得の相関:15歳の貧困→限られた教育機会→恵まれない職→低所得→低い生活水準)(memo:2004年全国平均で12.8%が就学援助を受けている)

http://www.amazon.co.jp/dp/4004311578