森淳一監督、伊坂幸太郎原作。大学で遺伝子研究をする兄の泉水(加瀬亮)、弟の春(岡田将生)、父の正志(小日向文世)、母の梨江子(鈴木京香)はすでに死去。春は、仙台市で続く謎の連続放火事件が、謎の落書き(グラフティアート)の近くである事に気づくが…。「Laundry」は観てないのでこの監督は初めて。原作(id:zom-1:20060321#p3)は伊坂幸太郎作品の中でも好きな方。他のトリッキーな話と比べると素直だけど、この雰囲気の映像化は難しいと思っていたが、なんか普通に仕上がってしまった感じ。ハードボイルドな味わいは薄いし、家族の物語というよりは犯罪モノみたいになっているし。父の魅力が描かれてないのは、まあ時間的にしょうがないか。原作で気に入っていた夏子さん(吉高由里子)の出番が少ないのは寂しい。加瀬亮、岡田将生はいい味が出てるんだけどな。
