電子竹林:Blog

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「ハゲタカ」

大友啓史監督、林宏司脚本、真山仁原作。中国政府系ファンドの次のターゲットは日本大手自動車メーカー・アカマ自動車。劉一華(玉山鉄二)率いるブルー・ウォール・パートナーズはアカマ自動車にTOBを仕掛ける。現在はアカマ自動車役員の芝野健夫(柴田恭兵)は、日本に絶望して海外生活を送っている鷲津政彦(大森南朋)に企業防衛の協力を求めるが…。原作の1(id:zom-1:20080704#p1)、2(id:zom-1:20090704#p4)は読んでいるが、映画のベースになっている「レッドゾーン」は未読。「レッドゾーン」からも現代の社会情勢に合わせて随分と変更したみたいだけど。ドラマ版(id:zom-1:20090507#p1)はこの前みたばかり。一つの企業防衛戦だけで2時間はつらいと思ったけど、展開が早く二転三転四転となかなかいいテンポ。派遣切り、格差社会ウォール街のファンドまで巻き込んでなかなか面白い展開。やり過ぎな部分もあるけど、まあ映画的な面白さとしてはいいかな。栗山千明松田龍平は出番は少ないがいい見せ場を作っていて良かった.経済モノに興味が無いと面白くないかもしれないけど、個人的には好き。ただ「ものづくり」という名の底上げ感と「プロジェクトX」的浪花節ぬるま湯感は残る。

http://www.hagetaka-movie.jp/