電子竹林:Blog

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「消されたヘッドライン」- State of Play -

ケヴィン・マクドナルド監督。ワシントンD.C.、黒人少年の射殺事件が発生、目撃者も意識不明。その翌朝、民間軍事会社ポイント・コープ社を公聴会で追求していた議員スティーブン・コリンズ(ベン・アフレック)の職員ソニアが地下鉄で事故死。コリンズの大学時代のルームメイトでワシントン・グローブの敏腕記者カル・マカフリー(ラッセル・クロウ)はWeb版記者デラ(レイチェル・マクアダムズ)と共に事件を追ううちに二つの事件の関連性に気がつくが…。英国BBCのドラマ「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図」(NHK BSでやったらしい、未見)の劇場版映画化。ドキュメンタリー出身の監督だけあって「運命を分けたザイル」(id:zom-1:20050409)、「キング・オブ・スコットランド」(id:zom-1:20060316#1)とひと味違う映画を作っているので期待があったが、なかなか良い。元のドラマでは石油会社だったが、映画版の国防省の事業民営化を担うポイントコープ社はブラック・ウォーター(現Xe)を元にしているのは明らか。ここまであからさまでいいのか不安になるほど。メディアの変化の中での新聞社と記者の描き方もなかなか巧み。最後の展開で、真実の細部がイマイチ分からなくなったが、見応えがあった。

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