細田守監督、奥寺佐渡子脚本、貞本義行キャラクターデザイン。高校二年の小磯健二(声:神木隆之介)は数学オリンピックの日本代表になれず、夏休みは仮想世界OZのメンテナンスのバイト中。健二は物理部の憧れの先輩、篠原夏希(声:桜庭ななみ)にバイトを頼まれ、長野県上田市の旧家に二人で向かうが…。「時をかける少女」(id:zom-1:20060728#p1)のスタッフで世間的に期待大。「時を…」は個人的には作画に不満な部分が多かったのだけど、今回のは違和感無く満足。ストーリ展開もいいし、テンポもよく、メッセージ性も強い。面白かった。ネットワークの仮想世界と旧家の大家族、人工知能と家族の結束、この落差がある組み合わせを自然に見せてくれる手腕は大したもの。セカンドライフ的な仮想空間の描き方も、適度に現実的にしながらも面白みを加えているバランスが巧み。陣内家の登場人物の多さの割には、それぞれにキャラが立っていて感心した。
