クリス・ウィリアムズ&バイロン・ハワード監督、ジョン・ラセター製作総指揮。ボルト(声:ジョン・トラヴォルタ)は改造されたスーパードッグ、飼い主の少女ビニーを守り悪の軍団と戦う、と信じ込ませられているTVドラマのヒーロー犬。ある日、誘拐されたベニーを追ってボルトはスタジオの外へ出てしまいNYへ運ばれる。そこから捨て猫のミトンズ、ボルトのファンのハムスターのライノと共にハリウッドへ戻る事になるが…。「トゥルーマン・ショー」的な設定はなかなか面白いのだけど、そこはちょっと活かし切れていかなかった。出だしのTVドラマの映像の、動きの繊細さや緩急の作り方にはシビレたけど、現実世界では平凡。中盤から後半へかけてのテンポはイマイチ悪く冗長。予想通りのラストもやや残念。全体にはもっと面白くなる要素が沢山あるんだけど。TVドラマの内容そのままの方がずっと面白かったかもしれない。「カーズ」( id:zom-1:20060730#p1)の監督脚本をやったピクサーのジョン・ラセターが製作総指揮。ディズニー独自のCGアニメは「チキン・リトル」(id:zom-1:20051228#p1)、「ライアンを探せ!」(id:zom-1:20061222#p1)が駄作、「ルイスと未来泥棒」(id:zom-1:20071227#p1)がちょっと良くなって、「ボルト」はピクサーのパワーを入れてまあまあになったぐらいか。まだ道は遠いな。冒頭に短編「カーズ」東京ドリフト編("Tokyo Meter")が見られる。
