電子竹林:Blog

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「20世紀少年ぼくらの旗」

堤幸彦監督、浦沢直樹原作。ともだち歴3年”(2017年)、世界大統領"ともだち"により支配されている世界。"ともだち"は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされるが、私を信じる者だけが救われる」と予言。殺人ウィルスのため壁により分断された東京にオッチョ(豊川悦司)は潜り込み、カンナは"氷の女王”と呼ばれ武装蜂起を計画する。一方、ケンジ(唐沢寿明)はバイクで東京に向かうが…。1(id:zom-1:20080830#p1)はまあまあ、2(id:zom-1:20090131#p1)はメリハリが無く酷い出来だと思ったが、最終章はほぼ2の様にエピソードをつないでいくだけ。ラストの方は原作と違う所はあるが別に面白い訳ではない。エンドロールの後に10分という長いエピソードが続くが、ケンジがヴァーチャルアトラクションに入るところで懇切丁寧に"ともだち”の正体と動機を整理してくれる。ここは良いと思った。実際、子供時代の記憶や誤解、過ちがこの物語の骨子なんだから。全体に、これは映画化ではなくて,原作の映像化に過ぎないなと思う。誰かちゃんと映画化してくれないものか。(個人的には高橋幸宏のベーシスト姿は良かった)

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