電子竹林:Blog

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「火天の城」

田中光敏監督、山本兼一原作(未読)。天正四年(1576)、熱田の宮番匠・岡部又右衛門(西田敏行)は織田信長(椎名桔平)から安土の山に五重の城の建設を命ぜられる。右衛門は指図(設計図)争いに名だたる番匠と競う事になるが…。時代劇版プロジェクトX的な感じ。1000年持つ城を作るって言われても、これからの城の運命を知っているとまったく空虚なプロジェクトに感じてしまう。理系としては建築の構造、材質的なトコとか面白かった(木の乾燥はあれで足りるのか??)。中盤からややテンポが悪くなり退屈。この辺は脚本の技量不足を感じる。最後には盛り上げるけど、ちょっと物足りない。原作読んでないけど、全体にはもっと面白くなる話だと思う。福田沙紀はまったくの現代の子でかなり浮いてる。西田敏行は「釣りバカ」の時より元気な感じだった(「釣りバカ」も今度で終わりだけど)。

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