電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」

佐藤祐市監督、黒井勇人原作。マ男こと大根田真男(小池徹平)は高校中退、10年近くのニートだが母親の交通事故死がきっかけでプログラマとして就職。そこは横暴で無責任なリーダー(品川祐)、ガンオタでお調子者の井出(品川祐)、挙動不審な上原(中村靖日)、唯一まともな藤田(:田辺誠一)たちのブラック会社だった…。2ちゃんねるの書き込みベースの物語、大部分は読んだ事がある。正直、設計書があるぐらいならまともな仕事だし、日程が明確ならデスマーチとも思えない。この程度な会社をブラックというなら世界中ブラックだと思うのだけど。なにより、どんな困難でも力を合わせて努力して乗り切れ的な、爽やかなラストは問題ありだと思う。映画的にどう結末つければいいのか分からないけど、工夫が欲しかった。この監督「キサラギ」(id:zom-1:20070708#p1)は良かった、「守護天使」(id:zom-1:20090628#p1)は平凡、これはイマイチかな。俳優陣、特に脇役は個性的でなかなか良かった。

http://black-genkai.asmik-ace.co.jp/