ジム・シェリダン監督。妻グレース(ナタリー・ポートマン)と二人の娘と暮らす海兵隊大尉サム(トビー・マグワイア)。銀行強盗で服役していた弟のトミー(ジェイク・ギレンホー)の出所と入れ替わりに、サムはアフガニスタンの戦地へ向かう。ある日、グレースの元に、サムの戦死が知らされるが…。2004年デンマーク映画「ある愛の風景」(未見)のリメイク。戦地から生還できても心は殺されている、「ディア・ハンター」を思い起こさせるような話。心の崩壊を抑えて表現するトビー・マグワイアの演技が凄い。その痩せ方も、デニーロ・アプローチのように過激。どのシーンをとっても無駄がなく、どの役者の演技も隙がない。子役二人は可愛いだけじゃなくて、もの凄い緊張感があるシーンを作り上げているのが驚き。オリジナル版を観たくなった。
