小栗旬監督(初)、武藤将吾脚本、山本又一朗製作。モテたいためにバンドを結成した巧(小出恵介)、京平(勝地涼)、秀人(綾野剛)、和生(鈴木亮平)、雄喜(ムロツヨシ)は文化祭中止に反対するため狂言爆破予告をするが、間違って校舎を爆破してしまう。5人は高校を退学になるが、3年後、巧と京平は偶然に、鬼頭(リリー・フランキー)の組員となった和生が現金強奪されるのを目撃する…。3年前と今という時間軸と、二つの事件をうまく謎解きしていく展開は意外に面白いと思ったが、全体には演出センスの無さに落胆。カットのつなぎがぎこちなく、テンポが悪い。青春なエネルギーや、その行き場の無い閉塞感がまるで感じられない。リリー・フランキーの演技は陳腐。ヒロイン小西真奈美はもったいないな。
