電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「メッセージ そして、愛が残る」- Afterwards -

ジル・ブルドス監督、ギヨーム・ミュッソ原作、リー・ピンビン(李屏賓)撮影。NYの弁護士ネイサン(ロマン・デュリス)は、幼い息子を亡くすというショックから立ち直れず離婚、元妻クレア(エヴァンジェリン・リリー)と娘(サラ・ウェイスグラス)と離れ空虚な毎日を過ごす。ある時、ネイサンのもとに人の命の終りが見えるという医師のケイ(ジョン・マルコヴィッチ)が現れるが…。原作未読。監督を始めスタッフの多くはフランス人、撮影は台湾のリー・ピンビン、舞台はNYだけど製作は独仏加。全体には静かなトーンの流れだけど、複雑な構成と突然の展開、緊張感のあるシーンの連続と映画的にはなかなか見ごたえがある。超自然的な色合いは薄くて基本的には生と死の物語、その哲学的な問いかけの繰り返しがいい。良質なヨーロッパ映画の香を感じる。冒頭の事件からミスディレクションを作っているけど意図的なのか、集中してないとかなり混乱するかも。ジョン・マルコヴィッチは雰囲気だけでいいなあ。

http://www.message-movie.com