電子竹林:Blog

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「十三人の刺客」

三池崇史監督、天願大介脚本。弘化元年(1840年)、将軍の異母弟で明石藩主・松平斉韻(稲垣吾郎)の暴虐に抗議し明石藩江戸家老・間宮図書は老中・土井大炊頭(平幹二朗)の屋敷前にて切腹自害。大炊頭は斉韻をお咎め無しとするが、極秘に御目付役の島田新左衛門(役所広司)に斉韻暗殺を命じる。新左衛門は、甥の新六郎(山田孝之)、平山九十郎(伊原剛志)、倉永左平太(松方弘樹)らと共に、参勤交代中の中山道・落合宿にて斉韻を討つ計画を練るが、明石藩御用人の鬼頭半兵衛(市村正親)も新左衛門の動きを察知する…。1963年工藤栄一監督、片岡千恵蔵主演による同名映画のリメイク。三池崇史監督にしては押さえ目な演出。時代芸としてはまっとうな作りでなかなか上手い。60年代的なライティングと色彩も効果的。それでも妙に残虐でスプラッターな所は観客を選びそう。30分の殺陣シーンもオリジナルとほぼ同じ長さで迫力ある。個人的には伊勢谷友介(オリジナルでは山城新伍)のキャラが笑いのポイントを作っていてよかった。工藤栄一がオリジナルを撮ったのはわずか34歳の時なのか、凄いな。

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