電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ふたたび swing me again」

塩屋俊監督企画、矢城潤一原作脚本。ジャズバンドでトランペットを吹く大学生の貴島大翔(鈴木亮平)は、その姉、父(陣内孝則)、母(古手川祐子)の四人家族。ある時、子供たちは事故で死んだはずの祖父・健三郎(財津一郎)が香川のハンセン病療養所で生きている事を知る。50年ぶりに帰省した祖父は、かつてのバンドCOOL JAZZ QUINTETTEの仲間を探すと家を出てしまい、大翔と療養所の看護師ハヨン(MINJI)はその旅に同行する事になるが…。第5回「日本ラブストーリー大賞」エンタテインメント特別賞を受賞した矢城潤一「55」の改題「ふたたび」が原作。ハンセン病に対する差別など重いテーマを扱いながら、ロードムービーの味もありエンターテイメントになっている所がいい。JAZZ仲間との再会が主軸ではあるが、最後には恋人百合子とのラブストーリに収束しているのも上手い。泣かせるパワーは強力。演出はベタだし、ラストのライブハウス「SONE」までの展開はちょっと粗い気がするけど全体にはいい映画。メンバーは財津一郎犬塚弘藤村俊二佐川満男渡辺貞夫も特別出演。

http://futatabi.gaga.ne.jp/