電子竹林:Blog

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「シチリア!シチリア!」- Baaria -

ジュゼッペ・トルナトーレ監督脚本、エンニオ・モリコーネ音楽。イタリア、シチリア島の街バーリア。牛飼いのトッレヌオヴァ家の次男ペッピーノ、オリーブ畑や放牧で働いたり無声映画を観たりの子供時代と戦争も終り、青年になったペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)は共産党に入党し政治の世界に入る。やがて、マンニーナ(マルガレット・マデ)と出会い結婚するが…。トルナトーレ監督の生まれ故郷を舞台にして、父と自身の半生を投影している。エピソードの展開も早く、編集の微妙に雑なトコもあって理解しにくい部分もある。それでも、最後には上手くまとめて映画的マジックを見せているのはさすがに巨匠だと思う。シチリアと言えばマフィアの話が多いけど、その対極の共産党の視点で歴史を観るのはなかなか面白い。モニカ・ベルッチがチラっと出ているんだけど、これは事前に知らないと分からないと思うなあ(レンガ職人の恋人役)。

http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/baaria/