電子竹林:Blog

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「しあわせの雨傘」- Potiche -

フランソワ・オゾン監督。1977年のフランス、スザンヌ・ピュジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)は飾り壺のようなブルジョワ主婦。亭主関白の夫ロベールの経営する雨傘工場は労働組合によるストの真っ最中。スザンヌは心臓発作で倒れた夫の代わりに、息子のローラン、娘のジョエル、市長ババン(ジェラール・ドパルデュー)の協力を得て会社を改革しようとするが…。最初はなんかスタイルが掴めない作風だと思ったけど、物語が展開し始めると面白い。いかにもフランス映画のエスプリに溢れ、ソープオペラのような安っぽさも味になってくる。観終ってみると、ドヌーヴのためのドヌーヴの映画って感じがするが、まあそれでいいんだろう。原題「Potiche」は、豪華だが実用価値がない飾り壺の事で、美しいが自己を持たない女性への蔑称らしい。

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