電子竹林:Blog

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「海洋天堂」

シュエ・シャオルー(薛暁路)監督脚本。中国の水族館に勤めるワン・シンチョン/王心誠(ジェット・リー/李連杰)は、自閉症の息子ターフー/大福(ウェン・ジャン/文章)との二人暮らし。シンチョンは自分の死後もターフーを預かってくれる施設を探すが…。噂通り面白かった、これほどのマイナー公開なのはなんとも残念。もっと拡大公開されるべき作品だろう。ジェット・リーの演技が称賛されているけど、ターフー役のウェン・ジャもなかなか良かった。演出も見事で、自閉症の心が作り上げる独特の世界に触れるような、ディティールの作り方が心に響く。ぬいぐるみの置き方とか、水中の光とか。監督が14年間続けた自閉症支援施設ボランティアの経験が活きているシーン。音楽は久石譲、撮影はクリストファー・ドイル。それは音楽も映像もいいはずだ。この監督は観るのは初めてだと思うけど、「北京ヴァイオリン」(id:zom-1:20030621#p1)の共同脚本の人なのか。確かに陳凱歌のいい部分を引き継いでいる印象がある。

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