チャン・リー監督、1911年、日英仏独露らの列強の脅威に清王朝は衰退するばかり。指名手配で米国へ逃げ延びていた孫文(ウィンストン・チャオ)は、黄興(ジャッキー・チェン)と中国同盟会のメンバーを広州へ送り武装蜂起するが…。辛亥革命100周年、ジャッキー・チェン映画出演100本記念(約?)。歴史物として時系列に描いているので展開はやや平坦、ドラマ性は薄くなっている。袁世凱(スン・チュン)がやたらに狡猾に描かれているのも、中国的な史観が強いせいか。逆にエピローグで辛亥革命から中国共産党による革命云々と説明されているのに字幕ではその辺を薄めて説明していた。歴史モノとしてはそれなりに面白いのだけど、政治性が強過ぎるし、諸処の配慮からか登場人物多すぎて整理されてない印象。
