岩田ユキ監督脚本、伊藤たかみ原作。置き薬の赤富士薬品の営業マン、片山輝彦(山田孝之)は頭を打って病院で目覚めると記憶を失っていた。怪我をしたスケートリンクへ向かうと、少女エミ(二階堂ふみ)が預かっていた輝彦の鞄の中には婚約指輪が。輝彦は誰のための指輪が思い出せなかったが、実は会社の研究室の才女・住友智恵(小西真奈美)、風俗嬢の潮崎めぐみ(真木よう子)、人形劇をしている鈴木和歌子(池脇千鶴)の三人と付き合っていた事を知る…。原作未読、原作とはかなり違う内容らしい。役者が豪華な割にはあんまり話題になってない感じ。小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴の演技合戦として観ても面白い。それぞれ味があってよい。でも一番いいと思うのはエミ役の二階堂ふみかな。物語としては結構深いものがあると思うのだけど、最後の方はもっとすっきり展開させた方が印象に残ったと思う。ちょっとダラダラとし過ぎてる。後味がよく終わるのはかなり難しいとは思うけど。
