電子竹林:Blog

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「トータル・リコール」- Total Recall -

レン・ワイズマン監督、P.K.ディック原作。化学戦争の環境汚染により世界は移住可能な地域がわずかとなり、富裕層の住むブリテン連邦(UFB)、労働者の住むコロニーに分断され、そこは巨大エレベーターのザ・フォールによる結ばれていた。UFBのロボット警官シンセティック生産工場で働くダグラス(コリン・ファレル)は生活に不満を持ちながらも、妻ローリー(ケイト・ベッキンセイル)とコロニーに住んでいた。ある時、ダグラスは人工記憶によりリアルな体験が出来るリコール社へ出向くが…。原作は「追憶売ります」の時代に読んでいる、かなり好き。1990年のバーホーベン版はまあまあだと思うが、個人的には今回の方が好き。ディック的な現実と非現実を疑いながら観ると楽しめる所は前作以上。ザ・フォール、携帯電話などなどの未来世界、ガジェットも楽しめる。ローリーのターミネータ的なキャラも良い。派手なアクションにスピーディーな展開が、逆にリコール社な嘘臭い世界を感じさせると思うのはディックに毒され過ぎだろうか。

http://www.totalrecall.jp/