ゴードン・チャン/陳嘉上監督。将軍の王生/ワン・シェン(チェン・クン)は、西域での戦闘で妖魔と知らずに小唯/シャオウェイ(ジョウ・シュン)を助け、妻・佩蓉/ペイロン(ヴィッキー・チャオ )と暮らす家へ連れ帰る。やがて心臓を切り取られる殺人が続き、佩蓉は小唯を疑い元将軍の龐勇/パン・ヨン(ドニー・イェン)を呼び寄せる。龐勇は偶然に妖魔を追う降魔師・夏冰/シア・ビン(スン・リー)と知り合うが…。2008年の映画だけどやっと公開、すでにテレビドラマ版「画皮 千年の恋」もBSジャパンでやっているらしいがこちらは未見。中国清代の蒲松齢による怪異譚「聊斎志異」中の「画皮」が題材。1987年香港映画のレスリー・チャン、ジョイ・ウォン主演「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/倩女幽魂」もこの中の「聶小倩」の話で、これも幽霊とのラブストーリが主軸。複雑な心理が絡みあう怪異譚としての物語はかなりいいと思うのだけど、映画的な出来はイマイチ。映像は汚いし、CGは雑だし、ピントは甘いし。ワイヤーだけは一流なのはさすがだと思うけど。交差する心理で畳み掛けるラストの展開は見事なだけに、雑な作りが残念。中国ではすでに続編が公開されているはず。
