降旗康男監督、青島武脚本、森沢明夫原作。富山の刑務所の指導技官・倉島英二(高倉健)は妻・洋子(田中裕子)を病気で失くしたばかり。倉島の元に妻の手紙が届き、高倉は妻の故郷の長崎の海へ散骨のために手作りのキャンピングカーで1200Kmの旅に出かける…。原作未読。高倉健も81歳、「単騎、千里を走る。」(id:zom-1:20060217#p1)で最後になると思っていたのでこの主演は嬉しい。単純な物語かと思ったら、旅で出会う人が複雑に絡むストーリ。どちらかというと、倉島夫婦間の方が謎が残るのだけど、それを良しとするのがこの映画な気がする。映像も演技もイマイチな部分はあるけど、心に残る映画。ロードムービーとしては、観ながら「幸福の黄色いハンカチ」を思い出していた。
