電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「映画 ひみつのアッコちゃん」

川村泰祐監督、赤塚不二夫原案。オシャレ好きな小学生の加賀美あつ子(吉田里琴)は、ある日お父さんからもらった大事なコンパクトを壊してしまうが、誰にでもなれる魔法のコンパクトを鏡の精にもらう。大人の姿になったアッコ(綾瀬はるか)は、冬休みの間、赤塚製薬の早瀬尚人(岡田将生)の元でバイトする事になるが、赤塚製薬には乗っ取りの危機が迫っていた…。原作やアニメの味はなく、なんか迷走している感じ。コメディは中途半端、会社乗っ取りみたいなシリアスさを入れているけど、この映画の観客は株主総会を観たいとは思えないがなあ。ちょっとトム・ハンクスの「ビック」を連想させる所があるけど、ああいう深みはまるで無かった。あと、猫のシッポナが可愛くないのが致命的。結局は、綾瀬はるかの出番を多くするために大人の世界を中心としてしまって、女の子的な変身願望の面白さと失敗、そして事件解決という本来の面白さがまったく無くなった気がする。企画的な失敗だな。

http://www.akko-chan-movie.com/