電子竹林:Blog

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「終の信託」

周防正行監督、朔立木原作。元天音病院の吸器内科部長の折井綾乃(草刈民代)は、検察庁の検事・塚原(大沢たかお)に呼び出される。1997年、折井綾乃は同僚で不倫関係の高井(浅野忠信)と別れ自殺未遂事件を起こす。そんな中、綾乃は重度の喘息患者・江木泰三(役所広司)との繋がりに心を癒されるが、江木は最後の時は楽にして欲しいと語る…。原作未読、「川崎協同病院事件」をベースにした物語。草刈民代がフル出演、演技はそれほど悪くないと思うけど、あまりに頼り過ぎていてかなりアラが見える。役所広司は安定しているが、大沢たかおの悪人っぽさが凄い。後半は、「それでもボクはやってない」(id:zom-1:20070121#p1)と同じ刑事裁判制度の問題を突いている。かなり重く暗い話であるけど、内容的には悪くないと。客層を観ると、終末医療感動話を期待しているような層が多い気がした。

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