電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「もうひとりのシェイクスピア」- Anonymous -

ローランド・エメリッヒ監督、ジョン・オーロフ脚本。16世紀、エリザベス一世時代のロンドン。サウサンプトン伯ヘンリー・リズリー(ゼイヴィア・サミュエル)と芝居に来たオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・アイファンズ)は、自分が書き溜めた戯曲をベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)の名前で発表する事を考える。しかし、エリザベス一世の宰相ウィリアム・セシル(デヴィッド・シューリス)は芝居を嫌い弾圧していた…。日本で言えば"写楽の正体"的な歴史ミステリーかと思ったら、それよりずっと深かった。軸となるオックスフォード伯の子供時代からのエリザベス一世への思いは感情を押さえてなかなかいい描写。しかし、その裏の裏まではなかなか読めなかった、チューダー朝をなめていた(^^;)。歴史的背景としては「エリザベス ゴールデン・エイジ」(id:zom-1:20080223#p1)を観ていたのでよかった。「2012」(id:zom-1:20091128#p1)のヒットによりエミリッヒはこの映画化が可能になったらしい。「2012」も多少は世の役にたったみたいだ。

http://shakespeare-movie.com/