電子竹林:Blog

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「裏切りのサーカス」- Tinker Tailor Soldier Spy -

トーマス・アルフレッドソン監督、ジョン・ル・カレ原作「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」。東西冷戦下の英国諜報部MI6通称"サーカス"、コントロール(ジョン・ハート)はサーカス上層部の二重スパイを探すためチェコ情報部にジム・プリドー(マーク・ストロング)を派遣するが失敗。コントロールとスマイリー(ゲイリー・オールドマン)は職を追われ、コントロールは病死する。その後、ビル・ヘイドン(コリン・ファース)たちサーカス上層部は「ウィッチクラフト情報」と呼ばれるソ連深部諜報ソースを中心とするが、再びリッキー・ター(トム・ハーディ)によるイスタンブールでの二重スパイ狩りに失敗。これにより、スマイリーは政府の依頼により再び二重スパイ狩りをギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)と共に始めるが…。原作未読、2010年の映画だけど再公開。かなり複雑に入り組んだ物語だけど、上手く整理して映画にしている。なんともドロドロして疑心暗鬼と忠誠と裏切りが入り交じり合い、そこが冷戦という雰囲気を上手く出している。最後まで行って、やっと全体像が見通せた感じで集中力が必要。人間像はそれぞれ魅力的で、ジム・プリドーとかあんまり描かれていないけど、生徒との関係は面白みがありそうで原作ではちゃんと描かれているんだと思う。サーカスのパーティーの入れ方は上手いと思った。KGBのカーラも登場ほとんど無いけど印象的。

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