電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「さよならドビュッシー」

利重剛監督、中山七里原作。ピアニストを目指す香月遥(橋本愛)は16歳、いとこの片桐ルシア(相楽樹)は両親がアフリカで行方不明のまま、遥たちと子供の頃から育っていた。ある日、遥はルシアと祖父(ミッキー・カーチス)が暮らす離れで寝ていたが火事に合い、1人だけ助かるが重度の火傷を負う。そして、リハビリを続け、ピアニストの岬洋介(清塚信也)と共にピアノの練習を続けるが身辺では不審な事件が起きる…。このミス大賞の原作は未読。大きなトリックはある推理小説に似ていてすぐに分かってしまうが、音楽の映画としての方が面白かった。特に本物のピアニストの清塚信也を起用した事で音楽シーンがずっと引き締まっている。ミステリー的には細かい所に未決着が残っている気がするのが気になる。原作では多分、説明されているだろうけど。予算のせいなのか、セットとか美術とかに日本映画の限界を感じるけど、まあ全体には頑張っている。橋本愛を活かせていたかというと微妙。

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