フィリップ・カーデルバッハ監督。1937年フランクフルト、飛行船ヒンデンブルグ号の設計技師マーテン・クルーガー(マキシミリアン・ジモニシェック)はグライダーの事故で、米国石油会社の令嬢ジェニファー・ヴァンザント(ローレン・リー・スミス)に助けられる。ジェニファーは父が病気で倒れたのを知り、母と共にヒンデンブルグ号で米国に戻る事になる。マーテンは偶然にヒンデンブルグ号に爆弾が仕掛けられた事を知り船に取り込むが…。事故の真実という歴史ミステリとしての内容はなかなか面白かった。が、映画的なサスペンス作りが余りに貧弱でもったいない。無駄なミスディレクションや、整理されてない展開など。飛行船という密室もあまり活かされていない。うーん、もったいないなあ。'75年の映画「ヒンデンブルグ」は多分、TVでしか観た事なくて印象薄いんだけど、謎自体はこの映画の方が面白い。
