電子竹林:Blog

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「愛、アムール」- Amour -

ミヒャエル・ハネケ監督。パリのアパルトマンに住む元音楽家の老夫婦、ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)。アンヌの愛弟子のアレクサンドル(アレクサンドル・タロー)の演奏会の翌朝、アンヌに異変が起きる。手術も失敗し、ジョルジュは車椅子の生活となったアンヌと自宅で暮らす事になるが…。この10年ぐらいのパルム・ドールの中では一番納得出来る作品。人生はかくも長く、素晴らしい…けど残酷。日本で作ったら湿っぽい映画になりそうな所を静かに上手く映画にして表現している。社会派でありながら芸術的な絶妙なバランス感覚。残酷な現実の中でも、見つめる所は愛なのがフランス映画だな。

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