内村光良監督脚本、鈴木おさむ原作「芸人交換日記～イエローハーツの物語～」。結成12年目で今だ売れる気配がない"房総スイマーズ"の二人、甲本(小出恵介)は借金をかかえ薬剤師でキャバクラ嬢の久美(長澤まさみ)の家に居候、田中(伊藤淳史)はTSUTAYAでバイトしながらネタ作りに励む。ネタ以外では会話がなくなった甲本は交換日記を勝手に始めるが田中は拒否。そして、お笑いコンテスト"笑軍"に参加する事になるが…。原作未読、舞台になっているが未見。内村光良は「七人のおたく」で映画に向いている気がしたけど、初監督「ピーナッツ」 (id:zom-1:20060223#p1)がかなりがっかり。今回のはお笑いの中に人情劇を上手く加えた上手い構成。脇役もお笑いに頼らずにムロツヨシ、大倉孝二、佐々木蔵之介など舞台の人で固めたのも成功している。最初は田中に感情移入しながら、途中でアレこれって甲本の映画なのという展開にして田中に戻っていく所が上手いなあ。
