電子竹林:Blog

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「二流小説家 シリアリスト」

猪崎宣昭監督、デイヴィッド・ゴードン原作。かつて母親の名前でヒット作を書いたものの、今は官能小説を書いている売れない小説家・赤羽一兵(上川隆也)は、12年前にシリアル・フォト・キラーと呼ばれた死刑囚・呉井大悟(武田真治)から告白本の執筆を依頼される。呉井の弁護士・前田礼子(高橋惠子)や三島(本田博太郎)たち遺族会は反対するものの、遺族の一人、長谷川千夏(片瀬那奈)だけは協力的。赤羽は呉井の信者の女性たちに取材に向かうが、その先で殺人事件が発生する…。原作はこのミス2012年海外部門一位、未読。面白そうな話なのに、映画はまったく駄目。人物はやたら多いのにそれぞれに魅力が無く、物語も緩急がなく盛り上がりに欠ける。事件は単純で簡単に想像がつくのに無駄に複雑にしているだけ。なんとも原作を無駄にしている映画だった。原作は面白いのかもしれない。

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