電子竹林:Blog

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「終戦のエンペラー」- Emperor -

ピーター・ウェーバー監督。1945年8月30日、GHQ司令官のダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)は占領統治のために厚木基地へ降り立つ。日本文化に精通する部下ボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)は太平洋戦争の責任者を探し出すという任務を任されるが、密かにかつての恋人の島田あや(初音映莉子)を探し出そうとする…。中核は天皇の戦争責任の追求であるが、そこの展開と表現は見事。日本でなんでこういう映画が出来ないのだろうか。「東京裁判」などでもモヤモヤ感が残る日本人が曖昧にしたがる所を、スパっとエンターテイメントとして面白く、かつ感動的に表現している所が素晴らしい。細かい日本の表現のヘンな所もあるけど、まあ、その辺は気にならないか。日本の役者も一段上に見えて、関屋貞三郎役の夏八木勲とか凄く良かった。あや役初音映莉子って、「ミツコ感覚」(id:zom-1:20120107#p2)のミツコの人か、ちょっと不思議な感覚の人。原作の岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」は教育者の河合道と一色ゆりの話で、映画とはちょっと違うだろうな、多分。

http://www.emperor-movie.jp/